東京ノーヴイ・レパートリーシアター日誌

東京ノーヴイ・レパートリーシアターは下北沢を拠点として活動する、プロの演劇集団です。 「心の栄養」をテーマにチェーホフ、ゴーリキー、近松門左衛門、宮沢賢治、シェイクスピアの傑作を毎週上演しています。

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ちょこちょこっとした話 22


世界中の《軍隊》は、
 《救援隊》に、

世界中の《戦車・戦闘機》は、
 《救援車両》に、

世界中の《武器・弾薬》は、
 《救援物資》に。

いきなりは難しいでしょうが、そろそろどうでしょう。

《奪い合わずに支え合う》

地球規模の災害が増えて幾久しいこの頃、人類、本気でボチボチどうでしょう?

では、また…
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ちょこちょこっとした話 21


《風に乗る》


ご存じ宮崎駿さんの映画には、空を飛ぶシーンが沢山出てくる。

ハリウッド映画にも、空を飛ぶシーンが沢山ある。

飛び方の違い

宮崎さんの作品では、音も無く《風に乗る》

ハリウッド作品では、爆音とともに《風を切り裂く》

…そんな印象がある。

どちらが良い、という話ではない。

どちらが好き、というのは、ある。


さて、私達は今、『古事記』の分析をしている。

『古事記』そのものというより、誰かの意図で編纂される以前の、

《口伝によって伝えられていた、太古の日本人の知恵や無邪気さや、直感力など》

を探っているかんじである。

鎌田東二さんによると、日本神話には、絶対神、教典、また教祖たる特定の人物がいない。

なるほど、と思った。

日本人の《神様》に対する感覚。
《自然》つまりは《宇宙》に依るのだ。

アフリカから旅をして、陸の果ての日本に辿り着いた人類は、DNAの中にそのような《神様》観を身に付けたのかもしれない。

《あるがまま》のような…。


宮崎駿さんの作品には、必ず《神様》が登場する。
全能のパワーを持っているわけではなく、ヘンテコな神様たちもいっぱい。
ただ、居る。
そして、人間くさい。


どちらが好きかという話ならば、《風に乗る》ほうが好き。

私も、やっぱり日本人だな~。


では、また…

ちょこちょこっとした話 20

《どこへ?》


〇広島市長による『平和宣言』―抜粋―


「…世界の為政者のみなさん、いつまで、疑心暗鬼に陥っているのですか。
威嚇によって国の安全を守り続けることができると思っているのですか。
広島を訪れ、被爆者の思いに接し、
過去にとらわれず人類の未来を見据えて、
信頼と対話に基づく安全保障体制への転換を決断すべきではないですか。…」



〇翌日の、ある新聞。

40枚もある紙面の中、原爆についての記事は、ほんの手のひらサイズ。
半分が写真で、残りの数行が記事。
それでおしまい。

目を疑った。


〇テレビニュースより

原水禁/核廃絶を求める共同声明への署名
日本政府は、署名を拒否している。

耳を疑った。


〇福島の原発から海へ、大量の放射性物質が流れ込んでいる。

数十、数百億円かける対策工事。
多数の問題点があり、どう見ても一時しのぎ。

核のゴミをどうしたらいいかさえわかっていない。

それでも政府は、原発の再稼働を進めるつもり。


?????????

◎単純な疑問…はて、日本はどこに向かって進んでいるのだろう。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆

《威嚇》によって、平和を維持することはできない。
過去ではなく、《未来》を見据えなければならない。

その考えに対し、具体策を建て実現出来るのは、日本だと思うけどなぁ~。

みなさん、どう思います?


では、また…

ちょこちょこっとした話 19

『3哲人、ダイエーに集う』


ひと月も前のことだったか、下北沢のダイエーの前に3人の若いお母さんたちが連れだっていた。

井戸端会議の真っ最中。
それぞれのベビーカーに、赤ん坊。
赤ん坊が3人。

生後半年?一年?
まだ言葉は喋れない。

そのうちの2人が、「アバ~、アワワワ~、ウバ~、ア~」と、大激論!?

相手が、なにかを言い終わるのを待たずして、もうひとりが激しく反論している…みたいに見えた。

かと思うと、最後まで話を聞いてから、自分の意見を述べている…ように思えた。

さらに、間髪入れず、相づちを打って同意する…そんなカンジだった。

なにを言っているかは、さっぱり分からない。
だが、間違いなく会話している。


「あっちの世界はどうだった?」
 「まあまあさ。こっちはどうかな?」
 「さあね、ロクでもないかな。」
 「そこがいいのさ、そうだろ?」
 「そうかね?」
 「そうだよ!」
 「冗談冗談、わかってるよ、ま、飲もうぜ。あ、赤ん坊だった。」
 「残念、また今度。」
 「そうだな、また今度。」
…みたいな。
 …いや、もう少し、激論だったな。

時にベビーカーから身を乗りだし、体をよじり、いっぱいの身振り手振り、まるで、居酒屋でおじさん達が哲学談義してるカンジ。
イヤー、かなりの激論であった。

「アバ~、ウバ~、アワワワ~」で、ちゃんと会話できるんだなぁ~、凄いな赤ん坊!

そのすぐ隣で、聞き耳をたて、無言で、じっと2人を見ているもうひとりの赤ん坊。
すでに、深いものを感じさせる、貫禄のある眼差しであった。

3哲人、畏れ入った。

では、また…

ちょっとした話 32

32『《止まれる》ということ 』



バレエの発表会のお仕事に、たまに行く。

まだ、幼稚園ぐらいの子から、年配の方まで出演される。

跳ぶ、回る、走る…。 
最近思った。 
私がハッと目を奪われるのは、《止まれる》人だ。

キメのポーズはもちろん、ひとつひとつの何気ない動きの中でも、《ピッ》と止まり《スッ》と動く。


そういう人の演技には、《意思》がみなぎっているように思える。

《意思》とは、たぶん↓

 《物語の中での役割≒提案された状況》を

→《受けとめ》
→《感じ》
→《考え》
→《分析》した結果、生まれる
→《判断》…

…すなわち、《考え》と《感情》を持った《判断》。

その《意思》を、日頃培ったバレエの《技術》が、《演技》として《目に見えるもの》にしてくれる。

《意思》と《技術》、どちらが欠けても《演技》は成り立たない。


《止まる》。その一瞬の後に《動き出す》。

その一瞬で、観客も《考え》《感じる》。

ダンサーの《内面》が、人物の《意思》が、透き通ったガラスのように見て取れる、伝わる。

観客は、《わかる》。
だから、《共感する》。

ハッと、私の目を捕らえるのは、磨かれた《意思》と《技術》の融合。


《止まれる》人は、もちろん、跳ぶのも回るのも素晴らしい。

そんなダンサーの演技こそ、スタニスラフスキー・システムで謂うところの、《行動》=《意思を伴った反応》なのだ。


《より高い芸術》とは、複雑で解りにくいものではなく、単純で、誰にでも《伝わり》、《共感》を得られるものだと私は思う。


目には見えない《内面》の出来事を、磨かれた《技術》によって、いとも簡単なように《サラリ》と表現して見せる。


ダンサーと同じく、俳優も《技術》を磨かねばならない。
スタニスラフスキー・システムに、その《方法》が示されている。


では、また…

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