東京ノーヴイ・レパートリーシアター日誌

東京ノーヴイ・レパートリーシアターは下北沢を拠点として活動する、プロの演劇集団です。 「心の栄養」をテーマにチェーホフ、ゴーリキー、近松門左衛門、宮沢賢治、シェイクスピアの傑作を毎週上演しています。

カルチャー from レパートリー

カルチャーfromレパートリー


こんにちは。
東京ノーヴイ・レパートリーシアターです。


■■目次■■

1:カルチャー from レパートリー

2:演劇は人の成長と一緒

3:毎月レパートリー公演、千秋楽!!



■1:カルチャー from レパートリー


私たちは、その名の通り、

「レパートリー公演」をする劇団です。


あまり馴染みのない上演形態かも知れませんが、
音楽で考えると分かりやすいと思います。


音楽の世界では、逆に当たり前すぎて、
誰も意識しなくなっていますが、

チャイコフスキーでもショパンでも、
過去の優れた作曲家たちの創った作品が
「レパートリー作品(古典)」として残り、

その一つ一つの曲にファンがいて、
またそれを繰り返し演奏する(公演する)人がいます。


演劇もまったく同じで、

ヨーロッパの劇場では、
「何年にもわたって同じレパートリー作品を何度も上演する」
のは伝統的なスタイルですし、

ここ日本でも歌舞伎や落語などは、
「レパートリー公演」だと言えます。


レパートリー公演の良いところは、

何度も共通の作品を上演することで、
演者のレベルが上がり、それを楽しむ人も育つこと。

そのことを通じて、作品自体が豊かになります。
これこそ舞台芸術の特徴です。

特にレパートリーに値する様な古典作品は
人類の財産です。

それを知識だけでなく、“感じ取れる”作品として
その魂を表現していく事は、

文化を育てる大切な要素なのだと思います。



■2:演劇は人の成長と一緒


劇団の芸術監督アニシモフは言います。

「日本で上演されている芝居のほとんどは、
上演期間が短く、回数も少ない。

作品として成長する時間がないのです。

繰り返し演じ、繰り返し見ることで、
作品が深く理解され、

俳優と観客は、心で体験できるようになります。

演劇は、人の成長と一緒なんです。」
(マガジンアルク掲載インタビューより)


私たちは、この10ヶ月の間、

シアターΧ共同企画として、
素晴らしい劇場でレパートリー公演をする
という貴重な機会に恵まれました。


おかげさまで「レパートリー公演」を楽しむ為に、
何度も劇場に足を運んでくださる方がふえました。

また俳優達にとっても、ほんとうに、
多くの学びの場となっています。


その10ヶ月目の最後の公演が、
いよいよ今週末にあります。

今後も継続したい企画なのですが、
とりあえず年内は今月までとなります。

以下、詳細です。
是非お誘い合わせの上、ご観劇にいらしてください!



■3:毎月レパートリー公演、千秋楽!!

シアターΧ主催・東京ノーヴイ+シアターΧ共同企画
【Life in Art 毎月レパートリー公演】詳細HP↓
http://www.tokyo-novyi.com/japanese/pg372.html

◆上演日程
━━━━━━━━━━━━━━━━
・6/7(土)15:00開演
ブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』
http://www.tokyo-novyi.com/japanese/repertory/pg371.html
--------------------------
・6/8(日)15:00開演※アフターミーティングあり
ドストエフスキー作『Idiot~白痴より~』
http://www.tokyo-novyi.com/japanese/repertory/idiot.html
━━━━━━━━━━━━━━━━
●既にチラシ・ウェブサイト等で
6/6(金)18:30と告知しておりました『白痴』は
6/8(日)15:00へと変更となりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━
※公演時間は両作品とも3時間半を予定しています。


◆演出:レオニード・アニシモフ
ロシア功労芸術家。1993年モスクワ芸術座の舞台で上演した「どん底で」の大成功により、本称号を与えられる。
近年はロシア、アメリカ、日本など多国で国際的な演出家として活動している。

◆劇場:東京・両国シアターΧ
アクセス:http://www.theaterx.jp/access.php

◆料金
全公演 1000円(高校生以下500円)

◆予約
ウェブ予約⇒http://novyicai.cart.fc2.com/?ca=all
電話予約:0354534945(東京ノーヴイ・平日10~17時)
電話予約:0356241181(シアターΧ)

◆作品紹介
(1)「Idiot~ドストエフスキー白痴より~」
原作:フョードル・ドストエフスキー
文豪ドストエフスキーが描く「善良で、最も美しい人間」とは?美しい人たちが、なぜ殺され、心を破壊されなければならないのか?
エゴイズムの世界で矛盾しながら愛し合い苦しめ合う人間達の様相。
《あらすじ》
スイスでてんかんの治療をしていたムィシュキン公爵が、数年ぶりにロシアに戻ってきた。
その道中に知り合ったロゴージン、彼の運命の女性ナスターシャ、そして公爵に思いを寄せるアグラーヤ、4人の複雑な関係は意外な結末へと突き進む。

(2)「コーカサスの白墨の輪」
作:ベルトルト・ブレヒト
《あらすじ》
中央アジアに位置するグルジアを舞台とした太古の物語。国の権力を握る領主が反乱によって殺され、産まれたばかりの領主の子供が宮廷に置き去りにされてしまった。
宮殿の召使いグルシェは赤ん坊を見殺しに出来ず抱いて逃げる。子供の命を狙う兵士に追われつつも、氷河を越えて辺境の村へ逃げ苦難の末に自分の子として育てていく決意をする。
しかし、やがて内乱が終わり、領主夫人が子どもを連れ戻しにやって来た。『産みの親と育ての親、どちらが真実の母親なのか!?』
かくして裁判は、混乱の最中ひょんなことから裁判官にさせられた村役場の小役人アツダクの手にゆだねられた。



◎『Idiot~白痴より~』を10倍楽しむための【動画】
http://quwei.jp/lR/kd1079/1491

◎ブレヒト「叙事的演劇」について
http://quwei.jp/lR/kd1079/2491



□最後までお読みいただきありがとうございました。



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公演日変更のお知らせ

IMG_0322.jpg

《公演日変更のお知らせ》

六月の毎月レパートリー公演は、

7日(土)15:00『コーカサスの白墨の輪』
8日(日)15:00『Idiot〜白痴より〜』

となりますので、
ご来場の際はご注意ください。

既にチラシ・ウェブサイト等で
6/6(金)18:30と告知しておりました『白痴』を
6/8(日)15:00に変更するものです。

尚、終演後のアフターミーティングは
『白痴』のみを予定しております。

http://novyicai.cart.fc2.com/ca0/1/p-r-s/
〈5月6月のご予約はコチラから⬆〉

演劇とはお花見ならぬ「お人見」だ! と申しております・・

お人見



お花見シーズン到来ですね^^

劇団の芸術監督アニシモフには、『人に見惚れる』という著作(未翻訳)がありますが、
演劇とは「人に見惚れる」こと、お花見ならぬ「お人見」だ!
と申しております・・

桜の美しいこの季節、「お人見」にもいらっしゃいませんか?

毎月レパートリー公演も、残り3ヶ月となりました。
皆さま、いつもありがとうございます!

━━━━━━━━━━━━━━━━
・ドストエフスキー作『Idiot~白痴より~』
⇒4/11(金)18:30開演※補助席のみ
--------------------------
・ブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』
⇒4/12(土)15:00開演※アフターミーティングあり
--------------------------
ウェブ予約⇒http://novyicai.cart.fc2.com/?ca=all
電話予約:0354534945(東京ノーヴイ・平日10~17時)
電話予約:0356241181(シアターΧ)
━━━━━━━━━━━━━━━━
※上演時間は両作品とも3時間半を予定
※料金1,000円(高校生以下500円)
※現在、4月&5月公演のご予約が出来ます

追記:
アニシモフ氏は「お人見」も「お花見」も大好きなので、
劇団でも早速、「稽古」と称するお花見やりました^^

異世界への冒険に出よう〜公演前特集 vol.4〜

再びの劇団員による座談会でございます。

異世界への冒険に出よう

ということで、今回はすこし抽象的な話が多くなりました。

キーワードは、「非日常」「扉」「豊かさ」「試練とご褒美」「追っかけ」「消費と感動」「ディズニー」「洗脳と可能性」「深淵」「冒険と旅行」など

では、どうぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーー

コール・トゥ・アドベンチャー



N:じゃ、座談会シリーズですけど、何を話していきましょうか?

H:お芝居をどういう動機で観に行くか、行くようになったか、というのはどうかしら?
私たち自身がね、実際に、どういう選択で演劇を観に行くかって言うのを振り返ったら、面白いかもね。

A:あ、じゃ、私の小っ恥ずかしい話、私はすごい妄想癖が激しいんです・・

N:・・それはあのR指定にはならない?

A:違いますっ。私はいつまでも夢みて色んなこと考えられるくらい妄想癖があって、ふいんって、日常生活から居なくなっちゃうんだけど、昔ね、遊眠社を観に行ったの。

Y:野田秀樹さん?

A:そう。すごい早口でさぁ、ビックリしたんだけど、だんだん日常生活と違う次元(世界)がアッチからもコッチからも飛び出してきて、妄想癖の強い私は、その違う世界が壁も無くて繋がっていく感じに勝手にウキウキしちゃって。それがキッカケで続けて観るようになったな。タイトルは忘れちゃったけど、小指の何とかっていう、赤い糸が繋がって・・

N:ああ、何かあったね。

A:小指の先の先の先のって繋がっていくのが今だに印象に残ってる。それだけで観続けるようになっちゃった。芝居なんてケシカランっていう超真面目な家庭だったけど、お芝居が、私のいわば冒険になったの。

N:異世界に出会っちゃった?

A:その世界に行っても良いんだ、っていうのに気づいたのね。例えば子供の頃に、電信柱と壁の間を通って異次元に行くんだ、っていう妄想をするでしょ、

N:ああ、それは恥ずかしい^^

A:恥ずかしいでしょ。でも、糸のおかげで「行ける!」ってなった。

H:それが何で遊眠社じゃなくてノーヴィなんか来ちゃったの?

Y:なんかって^^

A:それは色んな顛末があって「観る側」から「やる側」になったんだけど、アニシモフ先生とも出会って、これって私の世界観でいられる、日常に落とし込めるんだという安心があったのかな。

N:最初は非日常にあこがれてたのが、巡り巡って今は非日常を日常にしてしまったと。

H:うーん、そこは本当にそうなってるのかな。非日常を私たちは日常化したというけど、決してそうはなっていなくて、基本的には私たちにとっても現実の方が強かったりして、それをどう切り離すかが問題になったりするでしょ。

A:現実に引っ張られないようにするっていう?

H:うん。少なくとも私たちのレベルでは、まだそういう感じね。でも、私たちは「やる側」だから責任があると思うのよ。現実の生活から飛び出して、そこにお客さんを連れて行かなきゃでしょ。非日常にね。だから私たちはその世界について理解してる必要があるし、生活に風穴をあけるようにしていかないと。

N:なんか非日常って、「日常化」が出来ないからこそ非日常なんですよね。でも、それは蜃気楼ではないとうか、つまり日常の同一直線上に蜃気楼のようにあって、行っても行っても日常化が出来ないっていうイメージではなくて、むしろ平行世界なんじゃないかな。常に日常と非日常は隣り合っていて、さっき風穴って言ったけど、じつは非日常への扉はどこにでもあるみたいな。

H:その扉をあけるのは、ちょっと勇気が要るけど、驚きがあったり発見があったり。

N:そう。で僕らは日常の中で、いつも非日常への冒険をしていかないといけないと思うんですね。その繰り返しをやっていかないと停滞するんで人生が。だから、日常と非日常の循環をどうやっていくかっていうのが課題だなと。

H:そこで発展していくわけでしょ。あるキッカケで一回だけ飛び出して終わりじゃなくて、もっと豊かな何かがあるって探しもとめるようになると、、いいよね。

N:豊かになるっていうのは、非日常から帰ったときに、何かしら持ち帰るんですよね。色々あると思うけど、ざっくり言うと視点とか。まあ、世界の見方がちょっと変わる。そこの繰り返しが、豊かになっていくっていう事だと思うんです。で、さらに冒険ということで言うと、神話とかが典型なんだけど、その非日常の世界で「試練」を経ないとご褒美が貰えないという・・

A:あはは確かに。

H:それは具体的には?

N:神話でいうと、例えば魔王みたいな〈悪〉と闘ったり、〈謎〉を解いてみたり、〈勇気〉が試されたり、そういう試練を経ないと、お姫様とか財宝とかいうご褒美は手に入らないっていうパターンありますけど、何だろう具体的に芝居でいうと、それを娯楽として消費しただけでは試練を経ないというか・・やっぱり非日常の世界で〈自分自身と向き合う〉とかしないと何も持ち帰れないということなんだけど。

A:でもさ、私は形として何かが得られなくても、ヒントだけとかでも、行って帰って来ただけで、場所は変わってると思うのね。私の小っ恥ずかしい話みたいにさキッカケでもいいと思う。なんでも代償を考えるのは違うっていうか・・

N:場所が変わってるというのは、視点が変ったという事?もちろん、価値に気づく(視点が変わる)のはご褒美の一つだよ。でも確かにね、芸術をメリットとか機能で考えるのは間違いだと思う。

H:ちょっと話が飛ぶんだけども、アイドルの追っかけがあるでしょ?

Y:うん、飛びましたねー。

H:いや不思議なんだけど、いや分かるんだけども、アレも本人達は日常から出ていると思っているわけでしょ。だから非日常なんだけど、でも、あの楽しみは日常化してると思うのよ。そこで満足して、そこから出られなくなる人って多いと思うの。それって何なんだろうね。それと同じでいいのかな。私たちはそれと同じものを提供したいわけじゃないでしょ。

A:提供している視点が違う?

H:なんかね、芸術至上主義みたいな話じゃなくて、受け取る側の問題としてよ。追っかけもさ、日常がツマラナイから楽しいものを求めてて、あれは喜びなわけでしょ。

Y:うん、私は過去に某グループの追っかけでしたけど、その時は、幸せのアドレナリン的なもの出てましたね^^

N:確実に幸せだろ、それは。僕は追っかけじゃないけど、ネットサーフィンがそれに近いかな。延々にユーチューブとか見ちゃう幸せ。でもやっぱり、それが冒険になっているかどうかが問題なんだと思いますけど。例えば、ディズニーランドって非日常の代表みたいな言われ方をするけど、その非日常の世界から帰ってきた時に、日常世界の豊かさに繋がるかどうかの差はどこで決まるのか・・

Y:私はディズニーも大好きで一年に10回とかもうイベント毎に行ってた時期があったけど、さっきの試練とかあんまり関係なくて、ディズニーの世界に入ると日常から離れられるとか、子供になれるとか、そういう心地よい一日を過ごせるってのが大切だったと思う。

H:それは異次元っていうのか・・そこには触れてないのよ、うまく言えないけど。

N:冒険にこだわりますけど、冒険と旅行の違いだと思う。それぞれに意義があって、良い悪いはないんだけど、つまり、日常から離れられるという消極的な意義をもつ旅行と、非日常に生きるという積極的な意義をもつ冒険。それで、僕のネットサーフィンは完全に旅行になってますけど、ネットの世界にしろ、ディズニーの世界にしろ、アイドルの世界、どんな世界でも、その世界の価値に差はないと思うんです。どんな世界からでも豊かになることは出来るし、そこに差はない。そこは受け手の問題かと。

H:私は簡単にそうは言えないと思うの。だって目的が違うでしょう?どの世界は悪いってことじゃなくて、目的がまったく違ったら、差もあるでしょう、って事だけど。

N:ああ、世界観がそれぞれ違って、その世界に行ったときに更に次の世界観とどう扉がつながっているかは重要だと思う。

H:逆に見せないんじゃないの?扉なんてさ。

N:囲んじゃう?

H:うん、そこに居てくれた方がいいわけでしょ、提供する側も。

N:ああディズニー行ったら、その世界で完結するみたいな?で、例えばクラシック音楽の世界とかだと、まあ凄く範囲が広いけども、むしろ逆に無限に扉がつながっていく・・

H:そうそう、そこから演劇にも行くし、小説にも行くし、という全然違うところに行けて、更にそれは大きな輪の世界観のひとつだし無限でもあるし・・

N:より遠くに、ディープに冒険が続いちゃうと。

H:そこに差があるんだと、私は思うのね。

N:なるほど。面白いですね。

Y:昔は、なんていうかディズニーのゲートをくぐると、本当に違う世界に来たーっていう感じだったけど、今はね、普通の遊園地の感覚なのね。某アイドルも同じで、前はちょっとテレビで見てもワァーってなったのが、いまは、あっオッさんになったなーという。

N:それはイマジネーションが減退したというか錆びたというか?

A:だんだん大人になって卒業するのよ、物足りなくなってさ。

Y:その時はね、某アイドルが未成年なのにタバコを吸って逮捕されても、警察が悪いって思うのね。なんで!あんなカッコいいのに逮捕するのよっ!ってなるわけですよ^^ちゃんと考えればアレなんだけど、気持ちとしては。その辺の価値観がなんかおかしくなっちゃう。

H:そりゃファンだからね。そんくらい好きになっちゃう。でも、それは自由になる事とは真逆なのね。

N:世界観が洗脳として働く場合もあるんですね。その世界が可能性を奪うのか、その世界によって可能性が広がるのかっていう差がある。

H:美術館で天才的な人の絵を見たりすると、手が届かないものが分かってくるというか、個人の人間としての凄さに触れるよね。

N:感動の仕方は色々あると思うけど、ダ・ヴィンチよ、人間の偉大さを示してくれてありがとう。そういうこと?

H:感謝なのか分からないけど、凄いって思うの。スケールの大きさに感動するの。

A:それと近いのか分からないけど、世界の先までフーっていう線みたいなものを感じてゾッとする事はある。言葉では言い表せないその先の世界につながっているのを感じてゾクってする一瞬。

H:そう、自分では見知らない世界。私たちの作品も天才作家を選んでやっているから、その作家の世界がいかに見通せて凄いか感じる場面があるし、ああ人間を深く見てるなーっていうのに感動するじゃない。

N:Aさんの言うようにゾッとするときに感動したりする、深淵を覗いてしまうというか、考えの深淵を。

H:なかなかね、そこに触れるのも大変だし、それが見つからない事もあるけどね。

N:消費するというのは許容範囲の出来事で、そこを超えたときに感動にまでなる。

H:そこで自分の中に新しい視点が生まれたり、すぐには生まれなくても考えざるを得なくなったりして何か変わる。

N:また冒険の話に戻るけど、冒険の目的ってのが大事で、それに見合った宝が得られるんだと思うけど。

H:その話で抜けがちなのは、全人類の為にとか、自分以外の人の為にとか、自然宇宙とか大きい世界の為とかそういうものを知ったときに意識が変わるっていう・・

N:う-ん、それは酷な話で自分の楽しみだけでも・・

H:でも芸術の世界は、必ずそこを含んでいるのよ。そこ無しにはあり得ないんだよ、自分の為というのは薄れていくというか。

N:まあ、もったいないとは言えるかな。自分の楽しみの為にアートを見ても、得られる宝はそれに見合った宝だから。でも本当は、芸術に内包してる宝っていうのは、全人類的な大きなものなんだけど、目的がなければそれは見えない。そもそも、どういう問題意識、問いを持っているかで、受け取れるものはだいぶ違うと思う。

A:そんな目的を持って生きてる人はいないと思う。だから、むしろ逆にっていうか、そういう目的に気づかせてくれるのが芸術なんじゃない?

一同:ああ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


さて、冒険へのお誘いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━
・ドストエフスキー作『Idiot~白痴より~』
⇒2/10(月)18:30開演
--------------------------
・ブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』
⇒2/11(火・祝)15:00開演
—————————————
ウェブ予約⇒http://novyicai.cart.fc2.com/?ca=all
電話予約:0354534945(東京ノーヴイ・平日10~17時)
電話予約:0356241181(シアターΧ)
━━━━━━━━━━━━━━━━
※上演時間は両作品とも3時間半を予定
※料金1,000円(高校生以下500円)
※現在、2月&3月公演のご予約が出来ます

お宝を持ち帰ってください^^


公演前特集~芸術家たちの感想~

新春座談会


あけましておめでとうございます。
本年も東京ノーヴイ・レパートリーシアターを宜しくお願い致します。

さて2014年初の今月の公演は、
16日(木)18:30~『Idiot~ドストエフスキー白痴より』
17日(金)18:30~『コーカサスの白墨の輪』
です。
予約忘れてたって方はお早めに!
ウェブ予約⇒http://novyicai.cart.fc2.com/?ca=all



さて今回の公演前特集は、ひょんなことから始まった集客話から・・・。
もともとは「どうやったら東京ノーヴイ・レパートリーシアターの公演をもっと沢山の人に観てもらえるか?知ってもらえるか?」から始まりました。
話していたのは、女優3名と男性俳優1名で、1人の女優の友人話から始まりました・・・。


Y: そういえば、以前小道具をくれた絵を描いてる友人は、まったく演劇なんて興味がない人で、暇があったら外に絵を描きに行っちゃう人で、その友人に「絵を描きに行く時間を1日だけ演劇を観に行く日にあててほしい。」と何度もお願いして、観に来てくれました。
友人も観るまで「演劇なんて・・・。絵の方が面白いのに・・・。」なんて思っていたそうです。
ところが、観たら(友人が観たのは『コーカサスの白墨の輪』)衝撃を受けたそうです。
演劇も絵と同じなんだと思ったそうです。
友人に感想を聞くと、「真っ白なキャンバスにいろんな色の筆を一遍にバ~ッと描いた感じ!カラフルだった!!色鮮やかだった!!」と言っていました。
その後、『白痴』も観に来てくれたのですが、白痴の感想は「たんまりと色を含ませた一本の筆を水にポタッと色を落として波紋が広がるみたいな感じだった。」と言っていました。

H: 田口ランディさんが『白痴』の一番最後のカーテンコールが一番好きなんだって。
あの明かりが夢の中から出てくる様な感じで本当に好きなんだって言ってたよ。
何度観てもアレが良いって。
アニシモフ先生の照明って日本のやり方とぜんぜん違うの。凄く絵画的なの。
なんか全部明るく照らせばいいだろうっていう問題じゃなくて、もちろん影も凄く多いから観難いと言ってる人もいるけど、でも絵画的なんだよ。そこにもう既に芸術的要素が含まれているから照明の中に。
その柔らかさとか心理状態とか色んなものを浮かび上がらせるっている感じがする。
だから本当そういう意味で本当キレイって思ってね。

E: それに、うちの芝居は終ってその日だけじゃなくて日にちを終えたり何週間何ヶ月かした後にもう一回「あのシーンなんだったっけ?」ってこうフッとフラッシュバックじゃないけどフッと来るとか、あとなんか心の中のどこかにちょっと引っかかってるようなところを思い出すみたいな、それがいっぱい残ったほうがいいっていうか、それがそれで「よし!(ガッツポーズ)」って感じ。
なんか絵もそうだし照明も、なんか残像に残ってずっと池の上で揺らいでいる感じなの。
最後のオーラスのところを観ると確かに今この空間は日常全部含めて「なんだろうなぁ~」ってなんか自分にフィードバックされるんだよね、感想として。
だから、このどの人が誰がって言うものじゃなく、来たときに今まで観てたものがフワ~ッて押し寄せて、「あっ、本当に夢がガーッて来た!」みたいな。
夢だったのかもしれないっていう、あそこはね最後本当に・・・うん。

Y: なんか、やっぱり観る印象って大切だなって思うんですけど、観る場所も重要だなって私は思うんですよね。
映像ではまったくわからないんだけど、実際に客席に座って観て、なんか凄く暖かかったというか・・・。
でもこの気持ちを(第三者に)どう伝えればいいんだって思って・・・。

N: でもなんか不思議だよね。映像で観るのとライブでって言うか劇場で観劇するのと・・・

Y: ぜんぜん違うんだよ。

N: そう、なんか同じようでいて情報量がぜんぜん変わるっていう。

Y: うん、変わる。

N: う~ん、何だろうね。(一同悩む)

H: あと、『コーカサス~』は席も色々あるしね。
もの凄く真近でも観れるし、まったく1m先ぐらいに人が居たりするし、全体を観ることも出来るし、なんかその場によってぜんぜん印象が違うと思うよね。そういう楽しみもあるよね。
でも話戻すけど、美術家っていうか絵を描いてるYの友人は、やっぱり感性が豊かだよね。
なかなかそういう風な表現出来ないよね。
私たちが他の芝居観に行って、なんかその絵具のような話は出来ないよね。
(一同納得)

E: それはやっぱり自分が絵を描くからね。

H: そういう観方がもう体に入ってて、その人の感性で観てくれるっていうのは素晴らしいことだと思うけどね。
だからもしダンサーが観たら、またぜんぜん違うだろうしね。
なんかその人の五感の強いところで観ると観方も当然変わってくるじゃない。

E: 演劇だからこう観なきゃいけないっていうのはまるっきりない作品たちだって私は思ってるので。

N: でも画家の人だけじゃなくて、そのなんか印象とか解釈を言葉じゃなくて色でするって割と面白いって言うか・・・。
例えば、なんか言葉って結構限定性があるけど、より抽象的な高次元な理解の仕方っていうのを実は色として、言葉で表現出来ないところを色として認識するっていう。
言葉で処理出来ない情報を色としてアウトプットするみたいな。
だからより高度な感受性が発揮されているってところはあると思う。
音楽家が音を色で感じちゃうっていう人いますよね。
そんなエピソードもあって面白いなって思って。

Y: なんか私が昔ピアノ習ってた先生が渡辺歌子さん繋がりで『コーカサス~』観に来たんですね。
その時の感想が「楽譜に出来ないメロディー」って言ってました。
なんか音楽家は音楽家なりの感想なんだな~って思ったけど。
そう。「楽譜に出来ないメロディーみたいで面白かった」って。
「もう1回観に来て楽譜にして下さい」って言ったら「無理~!」って言ってましたけど(笑)

H: メロディーを求めてたのかもね。
だけどそれは楽譜に書けないようなメロディーだったって事ですよ。
なんか色々なところにいろんな言葉が転がっているじゃない。
なんか私たちが無理に頭で出す必要まったくないじゃない。
豊かじゃないすごく。それ聞いてるだけでもさ。
なんかそういう芝居なんだよね。私たちがやってる芝居って。




Eさんも言ってました。
「演劇だからこう観なきゃいけないっていうのはまるっきりない作品たち」
『Idiot~ドストエフスキー白痴より』も『コーカサスの白墨の輪』もこう観なきゃいけないという制約がある訳ではまったくありません。
1回観ただけで満足せず、2回以上観に来てみてください。
うちの芝居は生きています。毎回進化をしています。
そして観た感想を周りの人達にも聞かせてあげて下さい。
面白かったところ、つまらなかったところ、素晴らしかったところ、分かち合ってみて下さい。

より多くの方に、色んな感じ方をして頂きたい。そんな思いで上演しています。
皆様の参加、お待ちしております。

・・・・・・・・・

迎春毎レパ

〜「いまの日本人に必要な舞台だと思います」〜

12月『白痴』公演のアフターミーティングでは、
たくさんの方にお話を伺うことができました。
ありがとうございます。

話題は『コーカサス』『白痴』両作品に及び、
皆さんが、いまの日本の現実に照らして、
とても敏感に作品を感じてくださっているのを
知ることが出来ました。

私たちは、古典的作品を上演する劇団ですので、
直接的には今日的問題を演じませんが、
俳優の内部には、現在との関係を様々にたっぷりと抱えていることが
古典作品において実は何より大切だと考えています。


2014年1月のいまを呼吸する舞台
━━━━━━━━━━━━━━━━
ウェブ予約⇒http://novyicai.cart.fc2.com/?ca=all
電話予約:0354534945(東京ノーヴイ・平日10~17時)
電話予約:0356241181(シアターΧ)
--------------------------
・ドストエフスキー作『Idiot~白痴より~』
⇒1/16(木)18:30開演
--------------------------
・ブレヒト作『コーカサスの白墨の輪』
⇒1/17(金)18:30開演
━━━━━━━━━━━━━━━━
※上演時間は両作品とも3時間半を予定
※料金1,000円(高校生以下500円)
※現在、1月&2月公演のご予約が出来ます


シアターΧ主催・東京ノーヴイ+シアターΧ共同企画
【Life in Art 毎月レパートリー公演】
詳細 http://www.tokyo-novyi.com/japanese/pg372.html

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