見えないけど、見える


『見えない…』
この言葉、この頃劇団でちょくちょく聞こえてきます。

稽古中、客電の明かりで台本を読む人から。

道具の仕込み中、眼鏡(近眼用)を外して図面をみる人から。

作業中、針に糸を通そうとしている人から聞こえてきます。

『見えない…』

みんな『老眼』だ。

そして、とうとう私にも来た~

先日、本番前にメイクをしようとしたら、ぼやけて見えないのです。アイラインがなかなか入れられない。こりゃ困ったね

私は目が悪いので、いつもコンタクトを入れてからメイクをしています。(眼鏡をかけているとメイクするのに邪魔だし、眼鏡を外すと自分で描いている線が見えない。)

『おかしいな~コンタクトしてるのに。』と思っていたら、先輩のお姉様が言いました。

『老眼になるとコンタクトをした時に、近くが見えなくなる』

どっひゃ。これかっ

とうとう 来たね~

メイク以外にも、困った事がありました。
衣装を直そうと思い、針に糸を通そうとしたら、なかなか通らない。

通らない…。

まてまて、『通らない』のは目のせいだけでは無いぞ!
私が不器用なせいだ。

私は15年程前、母の仕事を手伝って ジャガード刺繍をやった事がある。
ジャガード刺繍は、糸が細く針穴が小さい。
なかなか 針に糸が通らない。

その頃私は20代後半。母は50代半ば。
母は近眼で老眼だったが、いとも簡単に糸通しをしていた。

母に『見えてるの?』って聞いてみた事がある。

すると『なんとなく見えるんだよ。勘だよ勘。慣れだよ慣れ』という答えが帰ってきた。


『慣れ』 ですか。
これこそが、職人の技なのだろうか?!

母は70才を過ぎた今もジャガード刺繍をしている。もう全然針穴は見えてないと思うが、糸をすっすと通している。

ミシン一筋 50年。

見えないけれど、見えている。

私も 『何か一筋50年』までいけたら、『見えないものも見える』様になるかしら。

『スタニスラフスキ―システム一筋50年』やったら何が見えるだろうか?
今15年やったから、あと35年だ。

まぁ、とにかく長生きしなくちゃいけないね

かねこねこ

コメント

非公開コメント

メルマガ登録

「東京NOVYIメールマガジン」(週一ペースでの配信)に登録すると、「月刊Newsletter」(月一ペースでの配信)があわせて配信されます。
*メールアドレス
*お名前(姓・名)
*お名前ふりがな

プロフィール

東京ノーヴイ

Author:東京ノーヴイ
東京ノーヴイ・レパートリーシアター

東京ノーヴイ・レパートリーシアターのメンバーたちが、任意に稽古の模様や本番の様子などを、お伝えしてまいります!


私たちは、ロシア功労芸術家のレオニード・アニシモフを芸術監督に迎え、ギリシャ悲劇からチェーホフにいたる、古典作品から厳選したレパートリーを上演しています

平成27年3月27日、東京都より「認定NPO法人」として認定されました。


<検索タグ>
東京ノーヴイ・レパートリーシアター
ノーヴイ
ノーブイ
のーぶい
ノービー
のーびー

TNRT 公式ホームページ

東京ノーヴイ・レパートリーシアター

Twitter on FC2

ランキングに登録しています

ランキングに登録しています。 下の画像をポチッと押してください。 応援よろしくお願いします。↓ CoRichブログランキング